安全性の高い育毛技術
1990年代にNASA(アメリカ宇宙開発局)において、LED照射による植物の成長が確認されて以来、LEDの生体に対する影響に関して、数多くの研究がなされてきました。
LED照射による繊維芽細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸生成の増加は、low level light therapy(LLLT)と比べても安全性が高いため、今日、頭皮や前身などでLEDが使用されるようになってきています。

超狭帯域赤色LEDが毛乳頭に及ぼす影響
育毛のカギは、頭皮の表面から3~5mmの深さにある「毛母細胞」にあります。この細胞群が「分裂」と「増殖」を繰り返すことで髪が作られます。
また、「毛母細胞」の先端にある「毛乳頭」が多種類の細胞増殖因子などの伝達物質を作り出し、それらの因子が「毛母細胞」の活動を活性化させます。
したがって、発毛促進のためには「毛乳頭細胞」を刺激し、活性化させることが必要です。青色や緑色のLEDの皮膚中への深達度は0.5mm程度で「毛乳頭」には達しません。
しかしながら、赤色LEDは「毛乳頭」に達する十分な深達度を持つことから、発毛効果を持つ可能性が示唆されます。

超狭帯域赤色LEDによる培養ヒト毛乳頭細胞の変化
赤色LEDが発毛促進効果を示し得るでしょうか?
その可能師を探るため、先ずは細胞レベルで検討しました。具体的には、超狭帯域赤色LEDを培養ヒト毛乳頭細胞に照射し、照射された細胞が生み出すmRNA(伝送RNA)の変化を、毛の成長に影響を与えることが知られている多種類の因子について調べました。
その結果、毛の成長を促進することが知られているHGF、Leptin、VEGFのmRNAは、赤色LEDによって増加していました。
それに反して、毛の成長を抑制するTNF-αは、低下していました。実際に、毛母細胞に働きかけるのはmRNAではなく、mRNAから生み出されるタンパク質です。

つまり、前述した赤色LEDによる変化がタンパク質レベルでも起きるかどうかを調べることが重要となります。その目的のため、培養ヒト毛乳頭細胞に超狭帯域赤色LEDライト1.0J/cm2の照射を連続3日感行い、照射24時間後培養上清を回収、mRNAの変化があったHGF、Lepin、VEGF、TNF-αなどの種々因子について、酵素結合免疫吸着法により培養上清中のそれらタンパク質の濃度変化を調べました。
その結果、毛の成長を促進するHGF、Leptin、VEGFの濃度は、超狭帯域赤色LEDライト照射によって有意に増加していました。
他方、TNF-αについては、タンパク質レベルでは有意な変化は認められませんでした。

プラズマクラスター技術について
「プラズマクラスター」技術は、自然界に存在するのと同じプラズマとマイナスのイオンをプラズマ放出により作り出し放出。
浮遊ウイルスや浮遊カビ菌の作用を抑えるシャープ独自の技術です。