しみとは、皮膚の中でメラニン色素が増加して、色素が沈着したものです。

メラニン色素は表皮と真皮の間にある基底層のケラチノサイトと呼ばれる角化細胞に分布しています。

このメラニン色素は紫外線の刺激によってメラノサイトでつくられ、ケラチノサイトに広く分布することで、紫外線による真皮へのダメージを抑えると考えられています。

メラニン色素はこのように、皮膚を守るための重要な役割を担います。一旦産生されたメラニン色素は、ケラチノサイトに取り込まれ、皮膚のターンオーバーによって排出されます。

一度に大量のメラニン色素がつくられたり、ケラチノサイトで正常に作用しなかったりした場合、メラニン色素の排出が十分にできず皮膚内に残ってしまいます。

これがしみができる主な原因です。

しみの原因にはさまざまなものがあるため、適切な治療を行うためにしみの色や形などを専門の医師がしっかりと診察することが重要です。

昔からのしみはメラニン色素が深い部分にあることも多いので、効きにくいことも多いようです。美白化粧品を半年以上使用しているのに、改善が見られないようであれば、医師に相談をしてみましょう。

■しみの種類

・老人性色素斑・色素沈着

一般的にしみと言えば、中年以降に顔や手、背中などに見られる色素沈着(老人性色素斑)や傷などのあとに

残る色素沈着が多いです。

これらは軽いものは、美白化粧品や薬の服用で改善されます。

老人性色素斑には厚みのある「脂漏性角化症」と診断されるものもあります。

治療はQスイッチヤグレーザーを用いたレーザー治療と薬を服用することでほとんどがきれいに治療できます。

 

 

・肝斑かんぱん、

PICOレーザートーニング

 

・雀卵斑じゃくらんはん(そばかす)もしみをきたします。

 

しみの原因にはさまざまなものがあるため、適切な治療を行うためにしみの色や形などを注意深く観察し、鑑別(見分けること)することが重要です。

 

■治療方法

厚みのないシミ

ざらつきや厚みがない場合は、市販の美白化粧品でも対処できます。 主なものは、妊娠期や更年期に出来る「肝斑」や、光老化で出来た「老人性色素斑」で厚みがないものなどです。

 

 

医師の治療でしか消せないシミ

「老人性色素斑」の厚みがあるものや「脂漏性角化症」

これらは、メラニン色素を持つ表皮細胞や角質が厚くなっているものです。

ハイドロキノンやレチノイン酸などの外用薬、内服薬の処方やレーザー治療などが用いられます。

薬はトラネキサム酸などを含んだ美肌内服セットを処方いたします。